Amazon SES で標準からマネージドへ移行した専用 IP を削除できるのかを確認してみた
いわさです。
検証に使っている AWS アカウントで不要なコストが発生していないかの見直しを定期的に行っているのですが、先日 Amazon SES のコストが 30 USD ほどとなりちょっと驚きました。
次のように、検証環境のためほとんどメール送信を行っていないからです。
Cost Explorer で使用タイプを確認してみると、APN1-DIP-Managed-Acc-Sub-Hours
という使用タイプで料金が発生していました。
使用タイプ名から、東京リージョンの Dedicated IP(専用 IP)のようです。
そういえば、3 ヶ月ほど前に Amazon SES で専用 IP を作成していたことを思い出しました。次の記事です。
マネージド IP プールを削除するのをすっかり忘れていたのですが、どうやらこれで 3 ヶ月毎日 0.48 ドルが発生したようです。
そういえば Cost Anomaly Detection のアラートメールを受け取っていたような気もしますが、しっかり無視してました。
標準から移行したマネージド IP プールを削除したらどうなる
では気づいたこのタイミングで不要なものは削除しちゃおうかと思ったわけですが、ところでこのマネージド IP プールは標準 IP としてで購入した専用 IP をマネージドへ移行したものです。
これって削除出来るのでしょうか。
ドキュメントによると標準 IP をリリースする場合はサポートチケットの起票が必要になるようです。
ただし、マネージド IP プールはマネジメントコンソールからサポートチケットなしで削除出来るようです。
調べてみたところ、このパターンの削除を行った情報が見当たりませんでした。
ただ削除して観察するだけではあるのですが、使用タイプで検索したりあるいは削除の様子を調べる方も 1 人くらいいるかなぁと思いまして、ブログに残しておくことにしました。
Amazon SES コンソールから削除操作
次のようにマネージド IP プールが存在しています。
マネージド IP プールでは、IP アドレスが自動で管理されています。
そのため IP アドレスを指定して削除を行うことは出来ません。
ここでは、対象のマネージド IP プール自体を削除する必要があります。
確認ダイアログが表示されるので操作を確定させます。
ダイアログに記載がありますが、最後の IP プールが削除されたタイミングで専用 IP 機能がオプトアウトされます。
マネージド IP プールを全て削除しました。
ちなみにですが、次のように標準 IP プールも存在しています。
ただし、こちらは IP プールのみで、関連付けされた専用 IP が存在していない状態です。
この時点で、マネージド IP が削除されると、標準 IP に戻ってしまう。ということではないということがわかりました。
削除後の料金経過
あとは、内部的に標準 IP 的な扱いになって、実はサポート経由での解放が必要だった。というオチが少し怖いので削除後に数日料金変化を観察しました。
上記のように削除後は Amazon SES の料金が発生しなくなっていました。
さいごに
本日は Amazon SES で標準からマネージドへ移行した専用 IP を削除できるのかを確認してみました。
標準 IP プールからマネージド IP プールに移行した IP アドレスでも、サポート経由の解約リクエスト不要で削除可能、削除後の料金も発生しないことが確認出来ました。
サポート経由でどの程度時間がかかるのか経験がないですが、標準 IP から削除する際は一度マネージド IP プールに移行して削除する方法も使えそうですね。